三陸うめちゃんコラム
三陸うめちゃんコラムvol.18 ~つつみこども園 風の子展|あれから15年~

つつみこども園 風の子展

つつみこども園(岩手県大槌町)の芳賀カンナ園長から、毎年実施している園の作品展示会「風の子展」の中で備蓄食の試食会とデイリーストックアクション(以下DSA)の紹介をしたいとのことで販促物協力のご依頼がありました。つつみこども園さんとは、2019年に大槌町文化交流センターおしゃっちで開催された防災&子育てフェスにて、災害時にも子どもの「おいしい」を守りたいをテーマに、つつみ子育て支援センター×DSAとしてパネル展示やレトルトカレーの試食を行いました。50回目の風の子展開催にあたりDSAにお声がけいただき感謝申し上げます。



(「大槌町防災フェスタ×子育てフェス2019in大槌」の様子)

今回、園内のエントランス部分に防災ブースを設置していただき、DSAのパネル展示、東京備蓄ナビのQRから各家庭に必要な備蓄量の目安や子ども2名を含む4人家族の1日の備蓄量の現物を確認していただきました。近所のドラッグストアで販売されているレトルトカレーを紹介し、試してみる、ローリングストックするなどして子どもと家族の好みを確認することも防災訓練のひとつですよとお話ししました。


園の備蓄品(アルファ化米)を使ったレシピ試食(鮭クリームドリア)のコーナーでは、参加者様から美味しいという好評価を得ていました。



また昨年12月8日の青森を震源とする震度6の地震が起きた際、どこにいましたかというアンケートを実施。「あれば良かったこと」「困ったこと」もあわせてお尋ねしました。在宅避難の割合が多かったのですが、避難所に行かれた方の声として、いつまで続くかわからない状況の中ではトイレやペットの心配の声があり、一般の避難者の方が避難所の管理者よりも早く到着した場合では、施設の鍵や備蓄の場所がわからないなど、現場ではじめて身につまされる状況もありました。大きな災害を経験した地域であってもこうした声があがってきました。(写真の「ういわ」は「といれ」の鏡文字ではないかと思います)
◇防災ブース展示内容◇
・DSAパネル各種
・つつみこども園の備蓄品
・QR東京備蓄ナビ(我が家に必要な備蓄量を知ろう)
・子ども2人を含む4人家族1日分の備蓄例
・近所のドラッグストアのレトルトカレー一覧(子どもの好み、家族の好みを知ろう)
・備蓄アルファ化米の鮭クリームドリア試食
・青森地震アンケート
・DSAパンフレット各種配布など
◇参加者様の反応◇
・(事前案内により)展示を見たくて寄りました。
・QRでアクセスした備蓄量に「そんなに⁈」と驚きの反応。「うちの子は食い意地が張っているからお米はもっとかな」と一歩踏み込んだコメントもありました。
・「防災ブースがあるのが良いね」とおっしゃってくださいました。
◇DSA所感◇
・見知った顔がたくさんあったので受け入れてもらいやすかったと思います。ブース担当者さんがいつも子どもたちと接する保育教諭なので参加者の安心が前提にあり、話を聞くハードルが高くなかったのが良かったです。
・レトルトカレーのコーナーでは子どもたちに「家で食べているカレーはある?」と聞き、指して答えてもらい、「どれが良い?」と聞くとキャラクターの絵が描かれたものが圧倒的でした。「子どもはジャケ買い」を再確認しました。ですがいざという時に子どもが選んだ
キャラクターカレーを食べなくても、その箱が精神安定剤になるので備蓄と身構えずに「お守り」ぐらいの気持ちで買い足しておいたら良いのではともお話ししました。
・アルファ化米の鮭クリームドリアは大好評で、言われなければアルファ化米とわからないぐらい違和感がない食味でした。
・参加者さんのほとんどがその場で防災備蓄ナビのQRを読み込んでくださいました。参加意識の強いイベントなので防災ブースも好意的でした。こうした意識の醸成については、入園最初の春のイベントで親子向けの防災イベントを実施していることがあげられます。過去には車避難体験会を実施。地元消防団協力のもとで放水体験を行うなど子どもたちが楽しめるイベントだったそうです。
・回遊イベントになっており、最後に防災ブースに参加するとガチャコインがもらえるというのも良かったのではないかと思います。三世代で来園できるイベントに三世代で一緒に試食してもらえて好反応だったのは、今後のイベント開催の参考になると感じました。
東京備蓄ナビ
https://www.bichiku.metro.tokyo.lg.jp/
〇自治体備蓄状況が閲覧できることを知っていますか?
実は昨今の状況を踏まえ、各自治体では主な避難所の備蓄リストを公開しています。大槌町では昨年公開され、昨年12月、今年1月の状況を確認することができます。ただこうした情報を知らない方々が多く、こども園の方々も知らないという状況がありました。つつみこども園がある吉里吉里地区は、吉里吉里学園の小学部と中学部の備蓄状況が閲覧できますので、有事の際にこども園に近い小学部とも連携できるように、平時に相互に備蓄リストの確認(消費期限や在庫数量)や実情に即した備蓄の見直しなどを協議しておけると良いですねとお話ししました。
大槌町 防災情報のページ 2町指定避難場所・町指定避難所 (3)主要避難所備蓄一覧
https://www.town.otsuchi.iwate.jp/gyosei/docs/437682.html
🔗吉里吉里学園小学部
🔗吉里吉里学園中学部

2019年の防災イベント出展時と今とではDSA楽天レシピのお気に入り登録者数も大きく変わりました。
おかげさまで8万人まであと少しになりました。
いざという時はもちろん日常のプチトラブルに対応する簡単時短レシピを公開していますので是非ご覧ください。
🔗デイリーストックアクション楽天レシピ
○あれから15年

つつみこども園の園舎側から駐車場、海側の眺望です。写真は餅まきの風景ですが、正面の三角屋根がある建物が吉里吉里学園小学部です。そのすぐ右側に海が見えます。つつみこども園は海抜30mの高台にあります。

東日本大震災の時は30m手前まで津波が迫りましたが施設は大きな被害はなく炊き出し等の拠点となりました。園の敷地はその後仮設団地として活用。仮設の役割を終えた後で新装し、堤乳幼児保育園からつつみこども園に名前を変えて現在に至ります。
芳賀カンナさんは園長としてはもちろん、震災直後から吉里吉里復興のキーパーソンとして活躍。復興食堂の運営や外部ボランティアの受入れ、全国での講演などに奔走。DSAとは2019年の「子育てフェス2019」(大槌町文化交流センターおしゃっち開催)でコラボ企画を実施。DSAで備蓄アンケートを実施した際には、通園家庭のアンケートにご協力をいただきました。

現在の吉里吉里海岸の様子。この美しい白砂のビーチに子どもたちの笑い声がいつまでも響き渡りますように。
震災から15年。今の高校生でも当時3歳以下となりました。震災の記憶がない世代であっても、地域の中の自分たちという視点で自分にできることは何かと捉えて進む若者たちがたくさんいます。実に素晴らしいことです。あれから15年を前に、是非、下の動画をご覧ください。
「地域防災の希望たち(釜石)」編
https://www.youtube.com/watch?v=uWBKmjR16lU
「郷土芸能の希望たち(大槌)」編
https://www.youtube.com/watch?v=Pj5ld-SL9Bg
「水産業の希望たち(宮古)」編
https://www.youtube.com/watch?v=kS4DLhC0SDo
○いのちをつなぐ未来館にて能登半島地震視察展示



未来館のスタッフが実際に奥能登を訪問し写真とともにまとめています。どの地域にあっても参考になるまとめがされていました。能登半島地震に関連する復興支援についても若い力が活躍しています。下の動画をご覧ください。
「復興支援の希望たち(盛岡)」編
https://www.youtube.com/watch?v=inxrOQimyc4
○終わりに
まもなく3.11を迎えます。近くにいても離れていても、それぞれの場所でできることに心を込めて。そばにいる家族を大切に。離れて暮らしている家族を大切に。
一般社団法人デイリーストックアクション 共同代表 梅沢義明
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