三陸うめちゃんコラム
三陸うめちゃんコラムvol.2
2020年10月25日
陸前高田の今
10月24日(土)、陸前高田に行ってきました。
昨年9月に高田松原津波復興祈念公園がオープンし、敷地内には震災津波伝承施設と道の駅が併設され、昨日も多くの方々が訪れていました。
12.5mの防潮堤の向こうには、これからの高田松原の風景となる小さな松を見ることができます。
この松が私たちの命を守るために活躍する日が来ないことを願います。
前提を取り払えば、開放的で洗練された現代的な空間と言えるのでしょうが、防潮堤から自分が歩いてきた道を振り返ってみるこの空間の広がりには寂寥感を覚えました。
今年6月、奇跡の一本松への園路整備が終わり、ここまで訪れることが可能になりました。
この場所の象徴ではありますが、町全体が整備されてきたことで、ここだけを見て帰る場所ではなくなったことを実感します。
奇跡の一本松の後ろに、震災遺構のユースホステル、その向こうに完成途上の防潮堤と水門が見えます。
道の駅には、地場産品はもちろんですが、「もしもの備え」を考える品々もあります。もしもの時に困ることのひとつがトイレ事情。
すぐ上の写真は、周囲の目が気になる状況でもポンチョを活用することでストレスを軽減できるアイディア商品になっています。
もしものために買っておくのではなく、もしものために自分や家族が使えるかどうか試しておくことが大切です。
試してみることでほかに方法があるかもしれない、もっと身近なもので作れるかもしれないというアイディアも浮かんできます。
私はこの道の駅で、玄米シリアルを購入しました。この地域で生産加工されているものでした。
昔ながらの南蛮味噌も私にとっては常備しておきたいアイテムのひとつですが、地域の食文化に馴染みがあるものをシリアルという形で新たに展開しているのが素敵です。
再び町の様子について綴ります。この防潮堤から振り返って見えるはるか遠く向こうに新たな街の中心部ができ、商業施設を中心に新しい生活が始まっています。
アバッセたかたという施設がその中心的な役割を担っています。
「ツール・ド・三陸~サイクリングチャレンジ~inりくぜんたかた・おおふなと」は、この町の復興とともに歩んできたイベントです。
第9回を数える今年は今般の状況から中止となりましたが、このアバッセたかたを基点として、これからも新しく生まれ変わっていく街並みを走りながら温かい交流ができる素晴らしいイベントであってほしいと思います。
そんなことを考えながら、施設のやぎさわカフェで枝豆と白だしのポタージュのパンセットときなこラテをいただきました。
さてそんな賑わいを見せている町の中心部からかつての中心部を眺めた時に見える風景は、まだこのような風景です。
同じ岩手県では大槌町とともに盛土をしてのまちづくりを選んだ陸前高田市も様々な感情がうごめいていましたが、やっとこうした場所でも運動公園や農業テーマパークの整備等、それらが姿を現しつつあります。
中心部から川を挟んだ反対側のエリアでも整備が着々と進み、こちらにも体に良さそうな品々を揃える施設のオープンが控えているとのことです。それはまた別の機会に。
近隣で暮らしている私たちにとってもシンボリックな場所ではありますが、震災直後、あるいは数年前に訪れたままの方々にとって、今の陸前高田はどう映るでしょうか?少なくとも奇跡の一本松だけではない陸前高田の今が、ここにはあります。
デイリーストックアクション実行委員会 副委員長 梅沢義明
陸前高田の今
10月24日(土)、陸前高田に行ってきました。
昨年9月に高田松原津波復興祈念公園がオープンし、敷地内には震災津波伝承施設と道の駅が併設され、昨日も多くの方々が訪れていました。
12.5mの防潮堤の向こうには、これからの高田松原の風景となる小さな松を見ることができます。
この松が私たちの命を守るために活躍する日が来ないことを願います。
前提を取り払えば、開放的で洗練された現代的な空間と言えるのでしょうが、防潮堤から自分が歩いてきた道を振り返ってみるこの空間の広がりには寂寥感を覚えました。
今年6月、奇跡の一本松への園路整備が終わり、ここまで訪れることが可能になりました。
この場所の象徴ではありますが、町全体が整備されてきたことで、ここだけを見て帰る場所ではなくなったことを実感します。
奇跡の一本松の後ろに、震災遺構のユースホステル、その向こうに完成途上の防潮堤と水門が見えます。
これらは2015年10月訪問時の写真ですが、かつての巨大なベルトコンベアが一帯を覆う風景の向こうに、こうした施設が完成したと考えると、様々な思いが去来します。
道の駅には、地場産品はもちろんですが、「もしもの備え」を考える品々もあります。もしもの時に困ることのひとつがトイレ事情。
すぐ上の写真は、周囲の目が気になる状況でもポンチョを活用することでストレスを軽減できるアイディア商品になっています。
もしものために買っておくのではなく、もしものために自分や家族が使えるかどうか試しておくことが大切です。
試してみることでほかに方法があるかもしれない、もっと身近なもので作れるかもしれないというアイディアも浮かんできます。
私はこの道の駅で、玄米シリアルを購入しました。この地域で生産加工されているものでした。
昔ながらの南蛮味噌も私にとっては常備しておきたいアイテムのひとつですが、地域の食文化に馴染みがあるものをシリアルという形で新たに展開しているのが素敵です。
再び町の様子について綴ります。この防潮堤から振り返って見えるはるか遠く向こうに新たな街の中心部ができ、商業施設を中心に新しい生活が始まっています。
アバッセたかたという施設がその中心的な役割を担っています。
「ツール・ド・三陸~サイクリングチャレンジ~inりくぜんたかた・おおふなと」は、この町の復興とともに歩んできたイベントです。
第9回を数える今年は今般の状況から中止となりましたが、このアバッセたかたを基点として、これからも新しく生まれ変わっていく街並みを走りながら温かい交流ができる素晴らしいイベントであってほしいと思います。
そんなことを考えながら、施設のやぎさわカフェで枝豆と白だしのポタージュのパンセットときなこラテをいただきました。
さてそんな賑わいを見せている町の中心部からかつての中心部を眺めた時に見える風景は、まだこのような風景です。
同じ岩手県では大槌町とともに盛土をしてのまちづくりを選んだ陸前高田市も様々な感情がうごめいていましたが、やっとこうした場所でも運動公園や農業テーマパークの整備等、それらが姿を現しつつあります。
中心部から川を挟んだ反対側のエリアでも整備が着々と進み、こちらにも体に良さそうな品々を揃える施設のオープンが控えているとのことです。それはまた別の機会に。
近隣で暮らしている私たちにとってもシンボリックな場所ではありますが、震災直後、あるいは数年前に訪れたままの方々にとって、今の陸前高田はどう映るでしょうか?少なくとも奇跡の一本松だけではない陸前高田の今が、ここにはあります。
デイリーストックアクション実行委員会 副委員長 梅沢義明
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